「価格が高い」「手を出しにくい」
ときどきそんなお声をいただきます。確かに、国内の水着ブランドの中ではやや高めの価格設定だと思います。水着を着る機会が少ない方にとっては迷ってしまうラインかもしれません。
eit swimの水着の価格が、何をもってこの金額に設定されているのか、というところをある程度の透明性を持ってお伝えしたく、この記事を書くことにしました。
水着を製作するときに主にかかるのは、生地代、パターン代、工賃(縫製費)、梱包費などです。その他に諸々の運営費や製作費などがかかってきます。ここではいくつかの項目についてご説明しようと思います。


生地について

廃棄になる衣類などから再生される、リサイクル生地を採用。リサイクル生地はやはり通常の生地と比べて1mあたりの単価が高くなります。そこには、再生する技術はもちろんのこと、水着に適するようなストレッチ性、耐性、耐塩素、発色の良さなど研究開発費も含まれています。
水着生地は質の違いが顕著に現れるため、肌への馴染み方/着用感、体を動かした時のスムースさ、サーフィン時にボードと擦れてピーリング(ささくれ立つこと)しないかなど、慎重に納得できるものを選択しています。


工賃について

eit swimがコンセプトのひとつとして掲げる”伝統と現代をつなぐ”にも反映されるように、日本の高い技術を大切にしていきたい、継承していきたいという想いがあります。それは工場選びも同様。戦後からストレッチ素材を扱い、世代を超えて続く、老舗工場に縫製をお願いしています。高い縫製技術を持ち、細かなデザインのニュアンスを理解してくださるこの工場に絶大な信頼を寄せています。
諸外国の安価な工場にお願いすることは簡単ですし、一気に原価を下げることができると思いますが、私たちは自国の生産、雇用、技術を守ることを優先しています。これはブランド立ち上げ当初からのこだわりです。


色や柄について

毎年、柄に関しては日本の伝統工芸を扱う職人さんや、日本古来の知識を今に活かすクリエイターさんとのコラボを実施しています。これも、日本独自の技術と芸術、手仕事を大切にしたい、もっと知ってほしいという想いから。オリジナルで制作する柄に対しては、伝統文化へのリスペクトの気持ちを込め、できる限り価格交渉は行わず、職人さんから提示された金額で依頼するようにしています。高度な技術と知識があってこそ生まれる柄のため、柄アイテムの価格は単色アイテムと比べやや高く設定しています。


少量生産について

工場への数のオーダーは、発売の何ヶ月も前になります。大量生産をすれば、それだけ単価が下がります。しかしどれくらいのお客様にご購入いただけるか見えない中で、たくさん生産を行い、在庫抱えるのはリスキーです。何より「たくさんモノをつくって、たくさん売る」という考えは私たちの考えに反しています。だからこそ、多少単価が上がってしまっても、少量生産にし、その代わりトレンドレスなデザインを心がけるようにしています。シーズンが終わったら着られない水着ではなく、ずっと着られる水着として。もちろん、ひとつひとつ丁寧に生み出した商品は、残ってしまっても廃棄することはありません。


梱包について

オンラインでご注文の商品を発送する際の梱包は、無駄のないようできる限りシンプルに心がけています。プラ袋は肌に直接触れるデリケートな水着を流通の際に守るために必要なので取り入れていますが、ほんの少しでも環境負荷を減らすため石油資源由来のプラスチックを10%削減したバイオマス袋を使用しています。これは通常の石油由来のプラ袋の1.6倍の金額となります。
また、その上から「阿波和紙」で包装しています。植物の繊維から手作業で漉いた日本古来の和紙の美しさもお届けしたいと願っています(阿波和紙の歴史は1300年!)。これは届いた後、どなたかの小さなギフトのラッピングなどに再利用していただけたらというささやかな想いも。


これだけ並べると徹底的なこだわりでものすごくコストをかけているかのように見えますが、まだまだ妥協している部分はたくさんあります。すべてを叶えようとするとその分原価が高くなってしまうので、線引きをしてできる限りベターな選択を行っているのが現状です。
値付けは、これらのコストを鑑みた適正な価格でお付けしています。

”一生モノの水着”

eit swimの商品をそう思っていただけたら嬉しいです。なぜなら、劣化しにくい生地を使用し*、デザインもできる限りエイジレス、トレンドレスに作っているから。お客様は10代から70代の方までいらっしゃいます。気分や体型が変わることはあるかもしれませんが、大事に着ていただければずっと長くお使いいただけます。

価格やブランドに関して何か気になることなどありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。



*保存状態、使用頻度、取り扱い方などによります。洗濯機や乾燥機の使用、日干しはお避けください。

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